訃報

2001年8月4日
バイト先の課長がなくなった。
私が1週間ちょっと休んでいた間のことだった。

「あれって課長が亡くなる前だっけ?」
「亡くなった後だよ」
と、今日バイトの同僚が普通に会話してたのを聞いてとても驚いた。
オイオイ、いくらあまり好きじゃない課長だからって殺すなよって思ったのだけど。
「あー、よのこさん暫く来てなかったから知らないんだっけ」

本当なんだ。。
しかも死因が心不全なんだけど、自殺らしい、とかいうウワサが流れてて、私はめちゃくちゃへコんだ。楽しいランチタイムがどんより模様に変わった。
8年前に祖母が亡くなって以来の知り合いの死だったので、ショックだった。
バイト入った当初から同じチームに配属になった。いっつも自分の娘の自慢してくる親バカだった。私の大学・出身高校にケチつけてくるイヤなおっさんだった。
酒癖が悪くて、周りの人に絡んでくるじじいだった。
でも、あの人なりに、バイトとコミュニケーションとろうと頑張ってたんじゃないかな、と今さらになって思った。
あの人なりの精一杯を受け入れてあげればよかった。

どうせ私の内定先にもケチつけてくるんじゃないかな、と思って就職決まったことを報告してなかった。
お世話になったんだから、言っておくべきだった。馬鹿だ、私は。はあ。

遺された自慢の娘さん、奥さんはどうなってしまうのだろう。高校生だから、これから受験で大変なのに。ああいたたまれない。ご愁傷様、なんてありきたりな言葉を使って良いものか。。。


人が死ぬのは好きじゃない。

課長のご冥福を心よりお祈り致します。合掌。


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